戦略と実行はどちらが大切なのか?

どうも。

信号待ちをしているときに青になるタイミングを心の中でカウントダウンしてしまう野口です。



さて。

今日は「戦略と実行はどちらが大切なのか?」というテーマでお話ししたいと思います。




世の中的にコロナもだいぶ落ち着いて経済活動も活気を取り戻しつつありますが円安や物価高騰などの流れが中小企業の経営者の首を締め続けていることには変わりありません。

次から次へと問題は山積みで、精神的にも肉体的にも疲労してきている状況であることは容易に想像できますが、そんな中でも僕たちは目の前の課題に一歩ずつ取り組んでいかなくては未来を切り開けないことも分かっています。



株式会社CIECA.では中期事業計画として年商10億、10店舗展開をビジョンに掲げていますがその目標を達成するための戦略を細かく立案し取り組んでいます。ここに関して言うと、どこの会社もそうでビジョンに対して戦略を立て実行していくことは会社を運営していくためには自然なスタイルです。



さて、ここで今日のテーマでもある「戦略と実行はどちらが大切なのか?」というところを考えていきたいと思います。


この質問を投げ掛ければ大半の方は「両方」と答えると思います。戦略が「勝つための方法」であれば、実行はその戦略の実装であり当然両方が必要だからですね。だから、どちらが大切かなんて本来ナンセンスな議題です。


しかし、「戦略と実行のどちらを重要視するか?」という問いには「実行」であると答える方が多いと思います。まあ、戦略と言えば発想であって、重労働が伴う実行の方がはるかに難しいということかなと解釈しています。



ここで問題なのは、実行を重視するあまり「戦略はほどほどでいい」という雰囲気になってしまいやすいことです。会社の戦略会議の途中で痺れを切らした上司が「戦略ばかりに時間を割いてないで、実行に力を入れろ」という場面を見ることないですか?戦略にとらわれて、実行とのバランスが崩れているのを修正するという意味で言っているのならわかりますが、そうでないとすれば実行までもが行き当たりばったりの会社である可能性があります。



戦略を揶揄するときに使われる「机上の空論」という言葉があります。上からの教えで「考えるよりもまず行動」的なことを叩き込まれてきた方は多いと思いますが、机上で勝てない戦略が実行で勝てるというのは少し乱暴な論理で、たとえ勝てたとしてもそれは運頼みに近いのではないかと思います。


「机上では100%勝てる」が前提にあって、それを実行に移す。そして、うまくいかなかった部分を改善しまた実行に移す。このPDCAを確実に回していくこと。たとえ上手くいかなかったとしても論理的に勝てるものであったのなら、運任せでやるよりははるかに勝算があると思います。



ちょっと脱線しますが、僕は小学校2年生から社会人までサッカーをやっていました。そして試合のときには監督から「ゲームプラン」を伝えられるわけですが、この「ゲームプラン」とは監督がねりに練って導き出した、相手にこうやって勝つという道筋をまとめたもので選手がその通りにプレーし自分の役割をしっかり果たしてくれれば論理的には100%勝てるというものなんですね。


だから「机上」では100%勝てるプランを作る。それを選手たちに理解させて、試合でその通りに実践できるように練習をする。そして試合前に監督は「ゲームプラン通りにやってくれれば必ず勝てる。負ければ自分の責任だ」と声をかけるんです。つまり、戦略の責任は監督で、戦略通りにやったかの責任は選手にあるという考え方なんですね。その試合に負けたとすれば、ゲームプランが間違っていたのか、それともゲームプラン通りにできなかったからなのかを考えることができる。

ゲームプランという基準があったからこそ負けたときの原因がわかり、それが経験として積み重なっていくことでチームが洗練されて強くなっていく。まさに会社も同じですよね。




戦略と実行はどちらも大切だけど、「机上で100%勝てる」を意識することが会社運営においては重要だと思います。






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