「人の幸せを創造し、未来を叶える」に込められた想い。

どうも。


寝起きだと携帯の顔認証が全く反応してくれない野口です。


さて。


今日は「『人の幸せを創造し、未来を叶える』に込められた想い。」というテーマでお話したいと思います。言わずとも知れたマイカンパニー、株式会社CIECA.の企業理念ですね。なぜ僕がこの理念でいこうと決めたのかをお話ししたいと思います。


前提として企業理念とは何か?そこの説明からさせてもらうと「企業がもっとも重要視する価値観や考え方を明文化したもの」です。「なぜ企業が存在し、どのような目的で経営を行うか。」「企業は、どのような目標に向かっているか。」そのような内容を示しているわけです。


僕は日頃からスタッフに対してこの企業理念を口すっぱく伝えています。




『人の幸せを創造し、未来を叶える』




「人の幸せを創造」というのは「人ベース」つまり、「自分よりも相手のこと」という利他の精神を説いていますがこれはなかなかに難しいことです。基本的に人間という生き物は「自分ベース」、私利私欲の部分が大半を占めています。皆さんも日頃の発言や行動を思い返すと理解できなくないと思います。別にこのことを悪いと言っているわけではありません。




株式会社CIECA.が掲げる理念は「人ベース」です。人間とは弱い生き物です。浅はかかも知れませんが僕はこれまで生きてきて人の弱さ、そして自分の弱さを痛感してきました。嫌なことや辛いことがあると言い訳をし、逃げ出し、人のせいにしてきました。自分はできる、自分は悪くないと環境のせいにもしてきました。



しかし、それは間違いだと気づきました。間違いを気づいたというより「大切なもの」に気づいたと言う方が正しいかも知れません。



僕は2018年4月に表参道にCIECA.を立ち上げました。スタートは僕も含め7名でした。右も左も分からない新米経営者に信じてついてきてくれたスタッフたちを絶対幸せにしたいという思いでした。というか、経営者とはそうあるべきなんだと自分に言い聞かせていました。そしてオープンから何ヶ月か後に一人のスタッフから「会社を辞めたい」と告げられました。


理由はどうあれ精神的なダメージは大きかった。これまで勤めていた会社では2番手のポジションだったのでスタッフが退社することに対して形式的な対応をすることで仕方がないと割り切れていましたが、自分がトップの組織となった状態では感覚が全くと言っていいほど違ったんです。僕は経営者を演じていただけだったのかも知れない。そのことを受けて自分の会社への考え方や言動、細部に至るまで自分のことを見直してみました。更にはこの会社の終わり、自分自身の死までも想像しました。



人はこの世に生を受けて必ず死を迎える。始まりがあれば終わりもある。これは原理原則です。極論の話になってはしまいますが僕もいつかは必ず死ぬ時がきます。そこに悲観するとかではなくて、実際そうなった時に周りの人は僕のことをどういう人だったと感じるのだろうということに視点を当てて考えてみました。そしてそこにこそ自分自身が最高に幸せな人生だったと心から思える何かがあるはずだと思ったんです。


幸せの価値観は人それぞれです。お金や時間、家族や友人など人によって大切にしているものはそれぞれ違います。




僕の大切なものは何か?

僕の幸せとは何か?



最終的に導き出した答えは「人を想う」でした。




自分の邪念や損得など取っ払って取っ払って取っ払って突き詰めた答えがここでした。偽善などではありません。むしろ偽善と思われてもいい。僕自身が真っ直ぐに誠意を持って心から人を想っていれば周りにどう思われようが関係ないんです。


ただ人を想っていればいいかというわけではなく、相手のことを考えるのであれば時には厳しさであったり相手の苦しみを共有したり、そして相手の感情的な部分を冷静に受け入れたりといった部分もあります。ここに耐えうるには自分自身の「強さ」が必要です。



僕が教育をする上で必ず伝えることがあります。それは「自分がやられて嫌なことは相手にも絶対やるな」です。発言だってそうです。言葉も時には暴力になりえます。自分は軽い気持ちで言ったことも相手にとっては傷つく言葉もあります。そんなこと分かってるよと思う方もいらっしゃるとは思いますがここに関しては日頃からしっかりと意識をしていないと無意識に出てしまうものだと思っています。逆に相手を心から想って発した言葉ならば、たとえ厳しい口調や言葉であっても「自分のために伝えてくれているんだ」と感じますし、あえて厳しいことを伝えてくれることに尊敬もしてくれると思います。



何度も言いますが人は弱い。嫉妬や妬み、愚痴がうっかり出てしまう。そんなもの捨ててしまった方が人生は明るくなるし、人間関係も良好になります。その方が人生は豊かです。自分のそういう部分を押さえ込む「強さ」を手に入れることで人を想う強さが手に入る。そしてその想いは巡り巡って自分に返って来るんです。見返りを求めているわけではないですが、最終的に自分の死を悲しんでくれる人がたくさんいるのなら、その想いが深ければ深いほど僕の人生は幸せだったなと思える気がするんです。



Apple創業者のスティーブ・ジョブズが死を迎える直前に残した言葉です。

私は、ビジネスの世界で、 成功の頂点に君臨した。他の人の目には、私の人生は 成功の典型的な縮図に見えるだろう。しかし、仕事をのぞくと喜びが少ない人生だった。 人生の終わりには、富など、 私が積み上げてきた人生の単なる事実でしかない。
(中略)
あなたの人生がどのようなステージにあったとしても、 誰もが、いつか、人生の幕を閉じる日がやってくる。あなたの家族のために愛情を大切にしてください。 あなたのパートーナーのために、 あなたの友人のために。そして自分を丁寧に扱ってあげてください。 他の人を大切にしてください。

スティーブ・ジョブズ「最後の言葉」




会社や企業とはそもそも「営利を目的とした組織」と簡単に説明できますが、一人の人間としてその組織に人生を捧げる以上、従業員には豊かな人生を歩んでほしいと願っていますし僕自身も望んでいます。



現在勤めてくれているCIECA.スタッフたちはこの理念に共感し、日々奮闘してくれています。同じ想いを持った仲間が増えればより多くの豊かさを手に入れられる。ひいては日本社会、世界中の人々が人を想う気持ちを持てば明るい未来が待っている。未来は叶う。


僕はそう信じています。







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