ヘアスタイルを提案するうえでお客様のコンプレックスをどう考えるか?

どうも。

最近ゴルフにハマって傘で素振りをしている野口です。


さて。



今日は「ヘアスタイルを提案するうえでお客様のコンプレックスをどう考えるか?」というテーマでお話ししたいと思います。どうぞ最後までお付き合いください。



僕が考えるヘアスタイル(デザイン)の受ける側にとってのあり方は大きく分けて2つで「自己満足」と「人に良く思われたい」だと思っています。「自己満足」はそのままの意味で自分が気に入っているかどうかや、自分で納得しているかどうか。そして、「人に良く思われたい」は可愛いねとか素敵だねとか褒められたいという承認欲求の部分。まあざっくりですけどこんな感じなのかなあと思います。そしてここを邪魔するのが自分が抱えるコンプレックスというわけですね。



コンプレックスというと誰しもがマイナス的な要素と捉えがちですが、あながちそうでもありません。自分にとっての敵を味方にしてしまったら強いよね的な考え方をすることもできます。


例えばクセで髪がうねってしまうのがコンプレックスなのであればパーマのような質感のヘアスタイルにすればいいし、直毛がコンプレックスであればラインを効かせたワンレンボブにすればいいし、髪にボリュームがでないならトップを短く切り込んでショートボブにすればいい。生かしようはいくらでもあります。生かすも殺すも担当美容師の腕にかかってはいますがそんな考え方に変えた方が皆ハッピーです。


前髪が生えぐせのせいでぱっかり割れるのに無理やり前髪を作ってもスタイリングに時間がかかるし、見た目もクオリティーが低いです。おでこが狭いのに目の上ラインの前髪を作ったって2週間に1回前髪カットをする羽目になります。



皆さんはこの逆境を乗り越えたいですか?



はい。私は乗り越えたいです。笑。




そうなんです。そんなことみんな分かってるんです。そのヘアスタイルは何度もやったことあるんです。どこの美容室に行っても「それはやめた方がいい」と言われ続けてきたんです。



それでも新しいデザインを手に入れてみたい。鏡に映った新しい自分を見てみたい。


そんな気持ちが誰だってあります。


そこに応えてくれる美容師さんはあなたがこれまで行った美容室でいましたか?そうなんです。これがなかなかいないんです。リスクを冒してまでヘアデザインを提案しない考え方の美容師さんが意外と多いんです。


ここにはいろんな理由があるとは思いますが、自分のコンプレックスを解消してくれる美容師、自分にとって新しいヘアを提案してくれる美容師を人は探しています。僕自身、先ほどお話ししたようにコンプレックスを生かす提案もしますが、コンプレックスによって今までできなかったデザインをなるべく提供できるように技術の幅を広げたり、ケミカルや薬剤知識の勉強など日頃から追求心を持って取り組んでいます。


人が抱えるコンプレックスという逆境に立ち向かうことができれば美容師として生き残る鍵になると思うんです。毎月100人、200人とお客様に携わっていく中で自分の技術にフィットしたお客様だけを残していこうとするとゼロになることはなくても、そのうち減少していきます。そのお客様達に全身全霊注いで生涯顧客にできれば話は別ですが人は新しいものを求める生き物なので結果離れていってしまうんです。


これからの美容師は苦手意識を克服し、自分が目を背けていた技術の習得が必要です。


自分はショートカットが得意だからそれ一本でブランディングしていくというのもいいかもしれませんが、よほどのカット技術がある人でなければ生き残れないと思いますし、そもそもSNS集客がスタンダードになってきたこの時代、美容業界全体の技術レベルは一昔前に比べればかなり低くなってきていると言わざるを得ません。だって写真の撮り方や見せ方ばかり意識してるでしょ?

#親父の小言

#今日は技術の話なので怒らないで聞いてね♡


時代に取り残されないためにも、美容師として長くお客様と関わっていくためにもお客様が抱えるコンプレックスと向き合い、立ち向かうこと。プロの美容師としてお金をいただく以上、そこから目を背けてはいけないと思います。


途中から美容師目線のお話になっちゃいましたが、あなたが美容室に来店して担当の美容師さんに自分のコンプレックスを伝えたとき、美容師からの提案が自分にとって新しいものなのか、それともいつもと同じ提案なのか。ここを判断基準にされてもいいかもしれません。





ま、最後に断っておきますが無理なものは無理ってこともありますのであんまり美容師さんをいじめないでね。笑









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