孤独に立ち向かうなら、売り上げを下げよう

どうも。

椅子を持ち上げただけで背中に電流が走りぎっくり背中になってしまったことによりハサミより重いものは持たないと心に誓った野口です。
#背中の傷は剣士の恥
#背中の痛みは美容師の恥




さて。 

 

今日は「孤独に立ち向かうなら、売り上げを下げよう」というテーマでお話しさせていただきます。破壊力のあるテーマにしましたがどこにでもある考え方をさも自分が発信しているかのように語ってみます。プレイイングマネージャーの方でピリピリした日々を過ごしている方にはストレス緩和になるかもしれません。前回話した内容の続編的な経営者視点の話です。



チーム力の底上げがこれからの美容業界で生き抜くためには必要不可欠



今月から株式会社CIECA.は4期目を迎えました。早いものです。統計によると新しくできたサロンの50〜60%は1年以内に閉店してしまうと言われています。更にその1年を乗り切っても3年以内に90%が閉店に追い込まれる現状。競合が増え続け、そして人口が減り続ける。美容業界で生き抜くには大変な道のりであることは間違いありません。


そんな中、最近は僕の予約枠を少しずつ減らしています。新規のクーポンなども無くし基本的に1時間に2人ほどしか予約を取っていません。また、今後はサロンに立つ時間も少しずつ減らそうと思っています。言っておきますが、おじさんになってきたからしんどくなってきたわけではありません。むしろ昔よりも仕事量は増えています。いや、増やしていると言った方が正しいかな。要するにサロンワークの時間を少しセーブして経営に充てる時間を増やしているわけです。


経営者はよく「孤独」と言われます。経営者になりたての頃は「孤独」の洗礼を浴び、これを耐えることが自分の仕事なんだと言い聞かせていました。ここでいう「孤独」はどこから生まれるのかというと「責任の重さ」からくるものだと思っていて、経営者は常に決断を迫られています。その決断の重要度が高くなればなるほど、誰かに相談することが難しくなっていきます。どのような決断でもそれが会社経営に確実に影響を及ぼしていくわけなので、その重圧は想像以上に大きなものです。金銭的なことや事業の今後についての不安、対人関係の悩みなど、全ての問題に自分一人で向き合っていかなくてはいけません。経営者には責任を全て分け合える人間がいないんです。



しかし、最近はその「孤独」の考え方に変化が出てきました。どういうことかというと「任せる力」が身に付いてきたということですね。これまでは自分がシュートしてゴールを決めることで事業の安定性を保つ考え方だったのが、自分がパスを回して周りにシュートを打たせることができるようになってきたという感じです。もちろん自分でシュートを打った方がゴールの確率は高いのは分かっているのですがそれを続けていると僕にパスを出してくれる人はいなくなるし、それが「孤独」を生んでいるのではないか。チームの中で僕の役割はプレイヤーから監督へシフトしていくことが勝ち続けるチームになっていくのではないかと思ってきたわけです。そういう考え方でパス出しに専念していたら周りのシュートの本数もゴールを決める数も増えてきたなぁという実感があって「孤独」から少し解放されたんですよね。

また、任せることによってスタッフは自分で考えるという思考も身についていきます。兎角、指示待ちだけのスタッフより自らアイディアを発信してくれるスタッフの方がいいわけで効率的にも教育的にもベストバランスになり得るんですよね。



自分の売上を下げること(他の子のお席を確保することやサロンワークの時間を経営に充てること)はプレイイングマネージャーという立場であればなかなかできることではないと思うのですが、「任せる」の意識を少しずつでも増やしたほうがこれからの美容業界を生き抜くためには必要なのかなと思います。



ご参考になれば。

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