どうも。
海外旅行に行けないので雰囲気だけでもと思い、味噌汁を啜った後「あー、これこれやっぱこれだわ。」と海外から帰ってきたときに言うようなセリフを口にしている野口です。
＃早く海外行きたいよね
＃日本が恋しくなりたい
さて。
今日は「髪を伸ばしたい方が絶対気をつけるべきこととは？」というテーマでお話したいと思います。基本的には女性向けのお話ですね。
＃男はスパッと髪を切れ
＃自分の髪は絶対刈り上げない
＃てへっ
お客様のご来店いただき最初にやることといえばカウンセリングです。今日はどういったスタイルになりたいのか。今現在どのような髪のお悩みがあるのか。など事前にお客様の気分やご要望の確認をするわけですが、そこそこ多いご要望として『これから髪を伸ばしていきたい』という方が一定数いらっしゃいます。美容室に来たからバッサリ切って雰囲気変えようという人ばかりではなくて、まあそんな方もいらっしゃいますよね。で、そのうちのほとんどの方が都市伝説的なことを信じています。
『髪を切った方が早く伸びるんですよね？』
えっ？なぜ？？
これ意外とそう思ってる方少なくないですよね。これどこから来た理論なんだろう？普通に考えて切っちゃったら自分の目指してる長さから遠ざかると思うんですけど、毛先を切ることで髪が勢いづいて伸びる速度を早める的な考え方なんですかね。うーん。単純に何も切らずに伸ばしたほうが早いですよ。
すっごく当たり前のことを言っちゃってますが。で、今回伝えたいことは伸ばすためにはどのような過程をとればいいのかというお話。
本題はここからです。
まず、「伸ばしたいなー」と思い立ったその時の髪の長さはどれくらいかと、どこまで伸ばすのかってところで考え方が変わってくるのですが、今回は前提としてショートからロングに伸ばす場合で進めましょう。
この長さからスタートして
ここまで伸ばしたい。
誰がみてもそこそこ時間かかりそうだなと思うレベルのレングスの差ですがこれで進めましょう。
僕の推定でいくと（髪の伸びるスピードを標準値で考えた場合）目標達成までおよそ1年3ヶ月くらいかな〜と思います。
で、現状の長さ（ショート）から伸ばしていくための最初のステップとしてサイドのアウトラインと襟足のアウトラインを揃えていきます。
写真の図のようにサイドと襟足の長さには差があります。ショートの場合はこの差があって（もちろん段差の幅はデザインによって異なるので差がないものもあるし、ウルフヘアなどは大きく段差があったりしますが）まずはこの差をなくすことから始まります。なので、伸ばし初めの一発目カットは襟足を切ってあげるくらいの調整になります。この写真の長さからだとサイドが短いための一度のカットでは襟足と長さが揃わないので間にもう一度同じ手順の工程が入ります。1回目のカットから2ヶ月後くらいがベストですかね。
サイドと襟足の長さが揃った状態がこれくらいですかね。
襟足からサイドまで一直線のアウトラインができました。ここになるまで4〜5ヶ月くらいです。意外と時間かかるなと思われるかもしれませんが、最初の工程が伸ばすためには重要で、理由としては「伸ばす過程でのデザインも可愛く」と「伸ばす過程でのフォルムとバランスのキープ」なわけです。要するに伸ばす過程の間もバランスの取れたデザインをいち早く手に入れて欲しいということですね。
ちなみにワンレンボブにしたいよ！って方は
この部分の段差を無くす工程も入ってきます。まあ伸ばしながらでも問題ないですが、段差があることでフォルムが丸くなってしまうのでそこも無くすと
こんな感じでフォルムがフラットになります。この長さと形になるまで7ヶ月くらいかな。
後はこのままひたすら伸ばすのみですね。個人差はあると思うので期間については参考程度にしてください。
で、伸ばす過程で絶対に外してはいけないポイントをお伝えします。これすごく大事です。
＃耳の穴かっぽじいて聞いて
髪が伸びてくるとそれに比例して髪の重さを感じるようになります。この時考えがちなのが「髪の長さは切らずに量だけ取ってもらおう」です。これは非常に危険です！！担当の美容師さんが伸ばす過程を汲み取って適正量を取ってくれるなら問題ないですが、髪を切りにきたお客様が長さを切らずに量のみ減らす要望をしたら美容師さんによってはしっかり量を取っちゃいます。張り切っちゃうんですかね。カット料金に見合った分ハサミを動かさないと納得できない美容師さんが少なくないんですね。あ、これは可能性を言ってるだけなので美容師さんのディスりではございません。ただ、せっかく伸ばしているのに量を減らしすぎてラインやフォルムが崩れてしまうと振り出しに戻ってしまうんです。せっかく希望していた長さになったのに毛先がスカスカみたいな。なので、伸ばす方にご理解いただきたいのは「自分的にちょっと重いかなー」くらいがベストだということ。その重さをキープしながらとりあえず目指す長さを目指す。そこまでいったら量減らしてもいいよ！なわけです。
髪の毛伸ばそうかなあと思っていた方、なんとなくイメージは沸きましたか？とりあえず根気が必要です。笑。我慢の先に可愛いは待っています。ぜひご参考に。
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