CIECA.はなぜ最初の仕掛けを店舗展開ではなく店舗拡張にしたのか?

未だ花粉症と認めていないけど、鼻水と目の違和感に苦しんでいる野口です。
#認めたら楽になることはわかっている。

CIECA.は去年の10月に改装をし、席数を8席から13席へ増やしました。まあ拡張ってやつですね。で、今日はなぜCIECA.は店舗展開ではなく拡張を選んだのかというお話です。

CIECA.の生い立ち

CIECA.の生い立ちから説明すると元々は以前勤めていたサロンの姉妹店としてオープンし僕が代表を努めていたのですが、2018年4月に丸ごと個人で買い取り、会社を立ち上げて現在に至るという歴史があります。まだ浅いながらも。

CIECA.は二階建ての一軒家サロンです。元々築年数の古いアパートだったのですが住居者もいなくなり大家さんの意向でテナントとして一棟貸しするとの情報が入り内装工事を自分たちでやるなら美容室にしてもいいよってことで借りることになりました。前社のオーナーに「内装も店名も任せる」とのありがたい任務を受け、よっしゃやったると意気揚々と内装デザインから取り掛かったのですが、かなり年季の入った建物だったので「これ本当に美容室になるのかな。」と半信半疑な部分は隠せず。でそこはさすが職人さん。ばっちりとイケてる店舗にしてくれました。耐震もしっかり入れないとやばいよねってことで鉄柱3本ドカンと配備しそこそこの金額はかかったわけですが、スタッフ、お客様の安全には変えられませんからね。着工から2ヶ月でオープンに漕ぎ着けました。



その後すったもんだあって退社。買取。独立。怒涛の期間を走り抜けるわけですが愛着のあるお店でまた仕事ができることは嬉しかったですね〜。急に独立することになったので融資に走ったりお金の面ではしんどかったですが周りの支えに助けられました。
#いや、今思い返してもあの期間には絶対に戻りたくない。

で店舗なんですが僕が買い取った際に多少の修復はやったものの、デザイン自体はそのままでスタート。まあ僕が内装デザインをやっていたので特別変える必要がなかったことと、変えるにしてもお金がかかりますからね。最初はなるべくコストを抑えて進めようとなりました。

オープニングメンバーは7名でスタイリストが僕を含めて3人。現在はスタイリスト6名になり4月にはもう1人デビュー予定。着実に成長を重ねております。

で、去年の11月にリニューアルオープン。元々は一階部分を店舗として使用し(1階8席)、二階はVIP席という形で1席作り営業していたのですが二階部分を増築しセット面5席、シャンプー台2台を追加。そこそこの大型サロンに生まれ変わりました。

さてここから本題に入ります。
#前置き長っ!!

拡張に踏み切った理由


セット面5席、シャンプー台2台あれば従業員を5〜6名配置で店舗として成立します。出店するエリアにもよりますがしっかりと数字を叩き出すこともできるし、新しく店舗を作ることでブランディングにもなる。他サロンの経営者からの見られ方も変わりますね。野口頑張ってるな的な。しかし、僕はそれを選ばなかった。

理由は2つあります。


一つ目は単純に固定費の節約ですね。店舗展開していけばその分固定費が増えます。ここで言う固定費とは主に家賃ですね。ここは必ず毎月かかってきますので固定費と一緒にリスクも増えるわけです。それに対し、拡張であれば家賃はそのままです。まあうちが拡張できる物件であったことがラッキーだったわけで、ほとんどのサロンさんはテナントの場合拡張はほぼほぼ難しいと思うのでここは参考になりませんね。けど最初借りる段階からこの物件は夢あるな(拡張やいじれると言う意味で)と思っていたのでそういう意味での物件選びは重要かもしれません。

二つ目は従業員の分散です。これはうちに限っての理由でこれに関してはメリットデメリットがあると思うのですがどうぞご了承ください。お店を分けると自ずと新しい店舗に移動するスタッフが出てきます。一店舗目で土台をしっかり作り事業の設計と設定が出来上がっていればたとえ店舗展開してもお店の方向性がずれてくることはないと思いますし、いい意味でお互いの店舗をライバル視して数字を積み重ねれば相乗効果で良くなっていくこともあると思います。逆もまた然りです。今まではうまくいっていたのに二店舗目が足を引っ張り共倒れということも考えられます。どちらにしても経営者の判断にかかっているわけですが事業展開していく場合に大事なことは経営者自身が現場の状態を把握し適材適所の人選をできるか、事業のしっかりとしたビジョンが描けているか。この辺りがとても大切です。



このような視点から判断し拡張を決定したのですが、昨今の新型コロナウイルスも当然のことながら大きく影響しています。実際のところ一度目の緊急事態宣言の際には休業しましたし、二度目に至っても客足は大きく遠のき前年比を割る結果に。このような不安定な状況で勝算もなく攻めるのは従業員を危険に晒すだけです。飲食業界ほど大変じゃないにしてもいつ何が起きても傾くことのない堅実よりの経営が今は大事だと思います。

このご時世の中でも店舗展開をし、イケイケどんどんのサロンさんもありますがそこの経営者はこれまでの実績と勝算のもとその選択肢をとっているわけで、周りに左右されて自分の力量より超えた施策で勝負してしまうと予想外のことが起きた時に対応できず撤退を余儀なくされることも考えられます。

これからのCIECA.

CIECA.はまだ土台を固めるセクションの途中であり、まずは体力を蓄えることが重要です。何が起きても従業員の生活を保障できる母体の強さが必要なのです。もちろんCIECA.には大きなビジョンがあります。達成したい目標があります。

それを実現するためにも、今を乗り越えるだけではなく未来のためにリスクを最小限にしながら攻める。時々楽しいこともやりながら。


CIECA.はこんな感じで日々頑張っています。

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