どうも。
セットアップの洋服を着れば大人っぽくなるだろうという安易な考えで出勤したら作業員みたいになってしまった野口です。
#くすんだグリーンのセットアップは危険
さて。
今日は「美容室ビジネスを長続きさせる経営者の観点とは?」というテーマでお話ししたいと思います。経営者目線だけでなく美容師さんや他の業界の方も参考になる部分はあると思います。
突然ですが皆さんはコンビニスイーツは好きですか?シーズンごとに季節に合わせたフルーツを使ったケーキやプリンなどOL層を中心にバズりにバズってますが、その中でも特にお気に入りが見つかると毎日買っちゃうって方も多いと思います。デザートは別腹とはよく言ったものです。特に大手コンビニ3社は凌ぎを削ってスイーツ戦国時代に戦いを挑んでいますが、僕ら中小企業クラスの会社が同じステージには立てません。開発費や初期コストなどを考えてみても動いている資金自体がはるかに違います。
今回お伝えしたいのは、そんな大手企業とどう戦うかという話ではなく全く別の視点でプロダクトを作ることが大事だよってお話です。
コンビニスイーツの場合、商品のコンセプトやターゲット層などしっかりと的を絞ってそのシーズンにバズる商品を作っています。一極集中型でどれだけの数字を叩き出せるかがポイントになります。とにかく刺さるが大事ってことですね。
美容室の場合で考えてみましょう。スイーツをヘアスタイルに置き換えてそのシーズンのバズりスタイルを提案する。もちろんファッションの観点からトレンドも取り入れながら「今年の春はハイトーンのマッシュショートがイケてる」とか「韓国風シースルーバングとヨシンモリウエーブが可愛い」などSNSを駆使し、より多くの消費者に刺さるスタイルを考えて発信する。こんな流れが主流になっていて「ブリーチを使ったハイトーンのヘアカラーと言えばこのサロン!」とか「韓国風ヘアのスペシャリストといえばこの美容師さん!」などその分野やジャンルで特化させたものを日々発信しそれを手に入れたいお客様が集まる。なのでショートヘア推しの美容師のところにはショートヘアを手に入れたい人だけが集まる。それでもそのバズりヘアを発信している間はしっかりと集客もできているし利益も出ている。さあ、これいつまで続きます?
もうちょっと簡単に言います。食べ物の方がわかりやすいかな。ファミマのチーズカレーまんにハマっちゃって毎日買ってたけどあるときを境にパタっと買わなくなることないですか?その後ピザまんにハマっちゃってそれも毎日食べてたけどまたパタっとやめる。そんな経験皆さんもありますよね?
そうなんです。人は好きになったりハマったりしたものがあってもいずれ飽きるんです。今は「BTSサイコー!!」と毎日YouTubeでダンス動画を鑑賞し、「私は一生グク様についていきます!」と韓国へハートを送っている人妻も1年後には次世代のイケメンダンスグループにメロメロになっています。
#BTSのことをイジってるわけじゃないよ
#僕も心はアーミーです
興味の定義として人は関心が強くなると自分の中でその事柄が占める割合が多くなり、割合が多い分、次の強い関心が現れるとそこから引いていきます。わかりやすく言うと10のうち「7の強い関心あるもの」があって「3のそこそこのもの」があるとします。そして次の新たな「6くらいのもの」が現れると元々あった7から引いていくのでそこが「1」になります。僕が言いたいのは「そこそこの3」の部分が大事ってところなんですね。強い関心ではなかったけれども3くらいの興味や関心は持っていた。そこそこだったにも関わらず新しい関心の勢力に吸収されずにずっと残っていくということなんです。
要するに「ハマっているわけじゃないんだけどなんかいいよね」なんです。僕はここを狙いたいのです。ヘアスタイルの提案にしてもブランディングにしても言えることで長続きさせようと思ったら平たく言うとバズってはいけないんです。
大きな成果やたくさんのフォロワーを獲得するために誰もがバズることを目標としていますが、バズってしまうと飽きられるのも早いんですよね。一発屋はそのことをよく分かっています。コンビニ大手は飽きられることが分かっていてその期間のみバズらせ大きく収益を上げたのち、また新たなバズり商品を莫大な資金を投資して開発するのです。その戦い方ができるのは大手企業のみで美容室ビジネスでその手段を取ろうとするとブランディングの維持が厳しくなっていきます。常にバズり続けるなどそう簡単なことではありません。お客様の心の片隅に長く滞在しようと思ったらヘアスタイルにしてもお店の空間にしてもスタッフの人柄にしても「なんかいいんだよなあ」を目指すことが最適解なんだと思います。
まあ、僕なりの考え方ですが生涯顧客の獲得を目指すなら大事なことなのかもしれません。
大事なお客様とずっと繋がっていられるのはすごく幸せなことですからね。
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