情報過多の時代での意識コントロール。

どうも、靴下の色に毎日悩んで結局白になってしまう野口です。
#蛍光の黄色の靴下が欲しい

突然ですが、皆さんは髪型を決める時どうしてますか?

ほとんどの方がインターネットで「ヘアスタイル」と検索し髪型を決めますよね?もう今の時代はそれが当たり前で10年前の雑誌やヘアカタログなどを見るという行為は頭にも浮かばないレベルではないでしょうか。となると美容師はインターネットやSNSにヘアスタイルをじゃんじゃん発信して「俺、こんなヘアスタイル作れるよ!切りにおいでよ!」と世の中にアピールしなければ生きていけません。なので美容師さんでSNSを触ったことがないという人はほぼいないに等しいと思います。もちろんヘアスタイルだけではなくライフスタイルやファッション、自撮りなんかも発信し、自分の存在を世の中に認知させる、いわばブランディングが必要なわけで我々は日々発信を積み重ねています。

冒頭でもお話ししましたが10年前くらいまでは雑誌やヘアカタログで髪型を決めるのが主流でした。多分どのサロンにもあったんじゃないかな。だってそれがないとヘアスタイルを決められないし、お客様から口頭でイメージを伝えられても微妙なニュアンスのところまではわからないところもあるので写真で見せてもらった方がパッと分かりますからね。ショートからロングまでいろんなバリエーションが載ってるヘアカタが使い勝手がいいし何年も置いてるもんだから僕が学生時代に通ってた美容室のヘアカタはクタクタで髪の毛挟まりまくってました。笑。

僕もかつては雑誌の撮影を毎週のようにやっていましたが、誰でもできるということではありません。
基本的にファッション誌などは一冊のうちヘアページが多くて10ページあるかないか程度なので、そこでヘアスタイルを掲載できるのは、数ある美容室の中のほんのひと握りの美容師。出版社から撮影の依頼を受けないと撮影自体できないため過酷なサバイバルを勝ち抜いた者のみが誌面を飾れるわけです。

僕は当時どうしても雑誌のお仕事がしたかったのでそこのアピールはハンパなかったですね。ヘアスタイルを出版社に持ち込んだり、なんなら企画ごと考えて提案したり。時には編集さんを飲みに誘って一発芸をしたり。笑。(昔はこれで仕事取ったりもあったんです。)もちろん、僕が勤めていた美容室は
僕が入社する前から雑誌にバンバン出ていた美容室だったので先輩方の恩恵を受けたのも大きかったです。

とにかく馬車馬のように雑誌の撮影の日々を過ごしていたわけですが、その中で特に大変だったのがモデルの確保です。ある意味ここで決まると言っても過言ではありません。そりゃ可愛いモデルさんの方がいいに決まってますよね。こんなこと言うと誤解が生まれそうで怖いんですが。。ここで言う可愛いと言うのはモデルさんとして見合っているかってことですからね。炎上しないでね♡

でもですよ?皆さんヘアスタイルを選ぶときにモデルさんの顔見ませんか?全く見ないという人はいないと思うんです。自分の好みの顔のモデルさんと同じ髪型にしたいと思っちゃうんですよね。となると可愛い子(モデルとして誌面を飾れる子)を探さなくてはいけない。で、当時は街に繰り出して、いわゆる「ハント」をするわけです。

これがほんと過酷。街ゆく人の中から撮影のモデルさん候補を探すわけですがなかなか見つからないんです。この人モデルさんに向いてる!!って声かけても断られたり無視されたり。。100人に声かけて1人見つかるかなくらいの確率なんです。原宿や渋谷で人通りの多い場所には美容師がウジャウジャといてハントしてましたからその辺り通ってた人たちはとにかく美容師にジロジロ見られて嫌な思いをされた方もいらっしゃると思います。ほんとごめんなさい。。(僕らも必死だったんです泣)
と、こんな感じで当時は足で稼ぐというやり方だったわけですね。


それが昨今、SNSの普及によりInstagramなどで可愛い子を探してメッセージを送るという『指の運動』だけで探せる時代になったじゃありませんか!!コンチキショー!!
足で稼いできた僕ら世代の美容師たちのやるせない思いは隠し切れないでしょう。「お前らも足で稼げやー!!」と言いたくなりますよね?笑。わかる。わかるぞーー!!

でもね。これが今の時代なんですよね。そんなこと言ってたら若い奴らに「古いっすね。」と一言呟かれて精神がぽっきりいかれますのでおすすめしませんぞ。

話が大幅に逸れてしまいました。。

あとは自分が担当したお客様の写真を撮ってアップする美容師さんも増えてきましたね。これは実際に施術したヘアを載せているのでリアルだしスマートです。説得力に関しては1番でしょう。簡単に世の中に発信できる時代になったおかげで生まれた形ですね。

写真の撮り方もかなり重要な部分を占めています。以前はヘアスタイルのクオリティーに全集中してればよかったのにカメラ技術までつけなくてはいけないんです。一眼レフや携帯のカメラを駆使して多くの人の目を引く写真にするわけです。撮る場所、角度、時間帯による光の入り方などもある程度統一感を出してあげた方がブランディングには向いているようですね。まあ最近はヘアスタイルのクオリティーよりこっちに力入れている美容師さんも増えてきたかなという感じですが個人のブランディングだしそれがいいんだという信念があるのならそれでいいとは思いますけど。本当はヘアと写真のバランス取れてる方がいいんですけどね。この辺についてのことは賛否考え方があってそうした中、僕なりの考えもあり、なんならそれをセミナーという形で全国津々浦々レクチャーしていたのでまた今度その内容もこちらで紹介しますね。

色々話しましたが結果お客様は何を見て何に心を動かされて自分のヘアスタイルを決めているのか?この人に髪を任せてみようかなと思ってもらえる発信はどうすれば良いのか?という部分を考えておくというのが大事なんですよね。

たくさんの情報が溢れ、インターネットと共存していかなくてはいけない時代だからこそ考えなくてはいけないことが出てくるし、周りより付加価値を付けて勝負しないといくら発信をしたとしても埋もれてしまう。モデルを探すのが昔より楽になったように見えて、実は誰でも簡単に探せてしまうから周りとの差がつきにくい。視点を相手側からに切り替えないと選んでもらえない。

難しい時代になったもんです。

どうせやるなら大きな結果が欲しいので、しっかりと意識をコントロールして時代に合わせるスタンスにしていく。

あとは挫けずに挑戦するのみですね。


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