何故ぱっつんボブは無くならないのか?

街を歩いていると必ず一回は「ぱっつんボブ」のヘアスタイルを見かけることがあります。



いや、実は一回どころの騒ぎではありません。行き交う人連続で「ぱっつんボブ」ということもあります。皆さんも経験はありませんか?もしかしたらこれを読んでいるあなたも「ぱっつんボブ」かもしれません。



今回のお話は『何故ぱっつんボブは無くならないのか?』というテーマでお話しします。




初めに断っておきますが「ぱっつんボブ」を否定しているわけではないですからね。前提として「ぱっつんボブ」とはどんなスタイルなのかをお伝えすると、その名の通りアウトラインが一直線のスタイル、ぱっつんと切られた裾のラインがスタイルの特徴です。ですので段が入っていないということです。(※厳密に言うとスタイルによっては表面にレイヤーが入っている場合もあります。)



基本的に襟足の位置より下の場合のみが可能なスタイルになりますし、ミディアムやロングの場合もぱっつんのラインで切ることはありますが、顎から肩につくくらいの長さの場合が多いです。



冒頭でもお話ししましたが、女性のヘアスタイルを仕分けしてみると「ぱっつんボブ」の割合は多くを占めています。さて、それは何故なのか?僕の推測ではありますが、20年以上美容師を生業とし、何万ものヘアを作ってきたわけなのであながち間違いではないと思います。



どんなヘアスタイルにするかを決める際に最近ではほとんどの方がSNSを参考にされていると思います。美容師のブランディングや集客には今やSNSが主流ですのでヘアスタイルを検索しようと思えばいくらでも見つけることができますからね。ちなみにこの辺の話も以前のブログでお話していますのでぜひ読んでみてください。






僕もインスタグラムなどのツールを使って周りの美容師さんたちがどういったヘアスタイルを発信しているのかを日頃からこまめにチェックしています。どうしても美容師のフォロワーさんが多いので僕のタイムラインはヘアスタイルがバンバン流れてくるわけですが僕が感じたSNSにおけるヘアの傾向として2つ挙げさせてもらいます。


・カットで見せるヘアよりカラーで見せるヘアが増えたことによりカットはシンプルなものが多い。

・投稿頻度はキャリアの長い美容師さんより若手の美容師さんの方が圧倒的に多い。




これですね。




5年ほど前からグラデーションカラーやバレイヤージュなどのヘアカラーが流行り、最近ではブリーチを使ったハイトーンカラーやしっかりとメラニンを削ってベージュ系のカラーをオンカラーするなどヘアカラーに特化した投稿が増えてきました。このムーブメントを作っているのは紛れもなくこれからの時代を作る若手の美容師さんです。しかしその反面、カットはよりシンプルになってきています。いわゆる切りっぱなしや、ぱっつんスタイルが多いんですね。そして、若い子たちは発信力があるのでタイムラインにぱっつんスタイルが多く流れる。


逆にキャリアの長い美容師さんたちは今でもやはりカットに特化していて、しっかりと切り込みフォルムを意識したハイクオリティのスタイルを作っているにも関わらず発信力が弱い。要するに若い子たちの投稿に埋もれてしまい印象が薄くなってしまってるんですね。





この状態が「ぱっつんボブが流行っている」を作り出すわけです。






僕の予想だとあと3年くらいは「ぱっつんボブ」は消えないと思います。何度も言いますが「ぱっつんボブ」を否定しているわけではありません。実際に僕のお客様でも多いですし、何より可愛いです。「ぱっつんボブ」にしてみたいなと言う気持ちは充分に理解できます。ただ今回は「なぜ無くならないのか?」という話なので僕なりの見解を書いてみました。




一言で「ぱっつんボブ」と言っても実はかなりのカット技術が必要で、奥が深いのでその辺は今度書きますね。





最後まで読んでいただきありがとうございました。




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