どうも。
毎日炭酸水を飲んでいたのに最近はルイボスティーでおしゃれな朝を迎えている野口です。
さて。
今日は「会話から判断するデザイン」というテーマでお話しさせていただきます。
先日テレビを見ていたらそんな世の中になっちゃったんだなあと考えさせられたニュースがやっていたんですが、どんな話かというと集客サイトのホットペッパービューティーで『カット(会話なし)』というメニューのクーポンがそこそこの人気があるといった内容だったんです。美容師ってお客様と会話することも一つのお仕事だったのですが、コロナの影響もあり「会話はいらない」がメニューに組み込まれる時代になっちゃったんですね。そもそも美容師がお客様と会話をすることでお金をいただくわけでは無いのでこちらの判断でお客様の様子や雰囲気を見てお話しするかをしないかを探っていたんですが、予約段階で会話の有無をお客様が決めるというスタンスが出てくるとこちらとしてもシンプルにやりやすいなあとは思いました。しかしですね、しかしですよ。それってデザインにもある程度影響するとは思うんですよね。
我々美容師はお客様がどういった人なのか、どういうライフスタイルなのかなどその人自身を深掘りしてデザインに落とし込んでいくものなんですよね。これはその人との会話の中から見えてくるものが大きくて、例えば僕と会話する時なんかに髪を耳にかける仕草が多いなと感じれば耳後ろの髪をなるべく量感を取ってあげて耳にかけやすくしようかなとか、会話の中で普段髪を結ぶのが多いという情報を仕入れたらあんまりレイヤーは入れない方がいいかななどデザインの判断材料が増えるわけですね。もちろん、その判断ができるまでにそれなりのキャリアが必要なんですけど、お客様の生活をデザインするレベルまでいってこそプロの美容師なんだと思うんですよね。
コロナ蔓延の世の中で、感染対策の一環で考えられた策としては評価できるし、お客様によってはその方がありがたいって部分も理解はできるけど、自分にとってベストなデザインを手に入れたい人は『カット(会話なし)』のクーポンは避けたほうがいいんじゃないかなっていう僕個人の意見です。
どこの美容室もしっかり感染対策は行っていると思うのでそこは安心していいと思いますよ。CIECA.でも会話の部分だと対面でなるべく話さないとか、シャンプー中は確認事項のみの会話にするとかスタッフ同士で共有して対策とってます。ご安心くださいね。
僕はお客様とお話しするのは楽しいし好きです。
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