CIECA.では毎週土曜日がレッスンの日です。
レッスン自体は毎日各自で行っているのですが、土曜日はカリキュラムのチェック日なので日頃の成果が問われることになります。
カリキュラムの項目を一つずつクリアしていけばスタイリストになれるという流れですね。
私たちは技術商売ですからこのレッスンというのがとても大事なわけで、練習しないとやっぱりうまくはなれません。お客様に喜んでいただくために時間を費やし、クオリティを上げるために繰り返し繰り返し精度を上げていきます。
今日はそのレッスン日だったのですがカラーの練習をしていた子がシャンプー台のところで1人ウィッグ(練習用の人形)をずっと洗っているので行ってみると泣いていました。
「どうしたの?」
と声をかけると
「全然うまくなれなくて悔しくて。。」
と目に涙をいっぱいに溜めながら僕に伝えてくれました。
同期の子はもう先に進んでて焦りと悔しさから涙が出たのでしょう。
まあ、こういうことは日常茶飯事というか、これまで数々のスタッフの涙を見てきた僕としては毎度厳しく突き放してきたもんですがここ最近は対応を少し変えています。
どうするかというと簡単に言えば「寄り添う」ということですね。
甘やかして優しく指導するってことではなくて、その子の悔しさを自分も共有するという感じです。
「そうか。悔しいよね。俺もそういう時期あったし今でもうまくいかなくて悩むことあるよ。けど、ここ乗り越えたら結果お客様が喜ぶことに繋がるよね。一緒に頑張ろう。」
教育の仕方も時代によって変化します。
とにかくケツを叩いて下から押し上げる教育から褒めて褒め倒して伸ばす教育。もちろん時代性だけではなく個人に合わせた教育の仕方があるとは思うんですが、最近は寄り添い型の教育が時代にあってるのかなあと思ったりしています。
よくも悪くも自分に自信がない子が多い。そんな時に上が自信満々に指導をしてきたら価値観の摩擦が起きて結局響かないという状況になり得るんです。
自信がないフリをするわけではないですが、スタンス自体を共有することで目線の高さを同じにし価値観を擦り合わせることができる。価値観が揃ったところで思いを伝える。指導する。
このワンステップが必要なのかなと。
今日はそんなこと考えてました。
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